2008年5月29日木曜日

この世の全部を敵に回して

昔、Penguin Clubで紹介した小説家の白石一文さんが、先日、最新作「この世の全部を敵に回して」を送って下さったので、先週末、一気に読んだ。彼のメモに、「今度の作品は、なかなか理解に苦しむものかもしれません。評判も決してよくないようなのですが、僕としては渾身の一作です。どうか、一度とはいわず二度、三度読んでいただければと思っています。作者の真意が読み重ねるたびに伝わってくるのではないかと自負しています。」とあったので覚悟して読んだ。「人は何故生まれ何故生きるのか」をテーマに数多くの名作を生み出し続けてきた彼に取って、いつもとは異なる一風変わった作風で、確かに一度読んだだけではなかなか彼が言いたいことをすべて汲み取るのは難しいように思ったし、決して大勢の人の理解を簡単に得ることの出来る内容ではないと思ったが、いたるところに彼らしい感受性の豊かさと洞察の深さを感じる佳作だと思った。最近、本質的なテーマに逃げずに取り組む人が少なくなっているように感じるが、軽い携帯小説などが流行る時勢において、彼の存在は貴重であるし、少しずつでも彼の読者が増えていくことを願っている。

2008年5月20日火曜日

今日の言葉

以下、あるwebで見つけた言葉。

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『私がいるだけで、家庭が明るくなる。私がいるだけで、仕事場が活気づく。私がいるだけで、地上が平和になる。』 どんなときも、せっせとそう決めつけ、じっくリと、そう感じていてください。それを自分の心のクセにします。すると、意識がそれをつくリつづけます。自分が、いつも平和を感じつづけていると、意識が世界の平和をつくリつづけます。
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なるほど。実践してみよう。

2008年5月11日日曜日

理想の心

いい言葉をみつけた。

「今、祝福の意識を静かに感じてみる。
今までは、そのまんまでよかったんだ。
今は、このまんまでいいんだ。
これからも、いろいろあって、それでいいんだ。」

我々は自分の「心」というものを知っているようで何も知らない。以前に読んだ下記の本「心は病気」も面白かった。ついでに、これとついになっているもう一冊の方「怒らないこと」も並べておきます。

    

2008年5月6日火曜日

Source

親しくしている人からの紹介で、Mike McManusというアメリカ人の書いた「Source」という本(末尾参照)を読んだ。人がやっていてワクワクすることにこそ、その人の生きがいの源(Source)がある、というテーマで、日本語にも「好きこそ物の上手なれ」という諺があるが、自分がワクワクすると感じることのみを残らず全部やることこそが生き生きとした幸せな人生を送る上で極めて重要である、嫌なことややりたくないこと、会いたくない人に時間やエネルギーを使ってはいけない、ということが主題だ。言われてみると当たり前のことのようであるが、現実には、「好きなことや好きな人とだけで生きていける人生などない」、というのが常識的な社会通念であるとすれば、非常に逆説的な主張でもある。単純に言えば、いい学校を卒業し、収入のいい仕事について、欲しいものを何でも手に入れる、というような生き方が「幸せ」の基本のような物質主義中心の通念があるとすれば、その中で我々は、知らず知らず、幾多の「何々すべき」「何々してはならない」等という多くの世の中の教えにがんじがらめにされて育ってきた。「趣味と仕事は違う」「好きなことだけやってても食っていけない」「嫌な仕事に耐えてやり抜いてこそ人は育つ」等々の概念を押し付けられているうちに、人は次第に自分が本来心の底からワクワクするものを置き去りにし、自由な生き方のエネルギーを減衰させて行く、気が付くと、自分の好きなことよりも、周囲の評価や期待を軸としたストレスフルな借り物のような人生を生きる羽目になる、もっと、自分自身が自分の人生の主人公である本来の生き方を取り戻すべきだ、そしてその為には、子供の頃や若い頃、どんなことに寝食を忘れて熱中していたか、全部思い出してみよう、そしてそれをSourceとして人生を再構築しよう、と呼びかけている。そしてその考えを自ら実践すると同時に、セミナー等での啓蒙活動にも励み、多くの人が彼の教えによって生き方を変えた実例を紹介している。彼は言う、

「人が取るべき責任ある行動はだたひとつ。自分が心からしたいことをすることである。それが人生でもっとも責任ある行動であり、その人が負う最高の責任である」

現実に一歩踏み出すには勇気の必要な主張でもあるが、我々の人生を真剣に考える上での一つの考え方として大いに参考になる名著であると思った。2~3時間もあれば一読できる内容なので、ご興味のある方にはお薦めします。

2008年5月5日月曜日

後期高齢者医療制度

最近の日本政府は非常にだらしのない状態が続いているが、各種制度の見直しの前に、とどまるところを知らない税金の無駄遣いや一向に収束しない年金問題に決着を付けるまでは、新しい制度の導入は控えるべきだ。政府に対する根本的な不信感が蔓延している中で、このネーミングからしてお粗末な医療制度改革をぶち上げても、国民感情的には、高齢者に関わらず、素直に受け入れる心情にはなり得ない。制度の内容もさることながら、今回のこの「後期高齢者医療制度」については、タイミングもネーミングも通知のしかたも(当事者の住所と名前が黒枠で囲われた封筒で送付されると聞いた)、あまりにも無神経過ぎて、内容の議論以前の問題だ。一度撤回して、対象者に不手際を謝罪した上で、再検討して欲しい。日本の高齢者にも黙って受け入れたり我慢したりせずに、もっと怒り立ち上がって欲しいと思う。日本は一体いつから弱い者いじめばかりする国になったのだろうか?老人を敬い、大切にしない国は、早晩、滅びて行くのではないだろうか?

2008年5月4日日曜日

走る、ということ

2007年に東京マラソンでフルマラソンデビューしたのをきっかけに、その後も、時々走るようになった。忙しい時期にはなかなか走れないが、先週、GWに入ってからは、10km/hくらいののんびりしたペースで結構走った。体重を減らすことが目的の一つではあるが、走っていると無心になれるし、頭の切り替えにも有効で、いい気分転換になる。丁度20分程も走ると、横浜の港を一望に出来る場所に出れるので、だいたいいつもそのコースを走る。そこからベイブリッジや横浜港を行きかう船を見ていると飽きることがない。思い切り海の空気を吸い込みながら走っていると新鮮なチャレンジ精神が湧き上がってくるような気がする。今年は東京マラソンには抽選で外れてしまったが、来年はまた走りたいな、などと思いながら今日も走った。

2008年5月2日金曜日

祝!Penguin Club 2 開始

皆様、大変ご無沙汰しております。2006年から2007年に掛けて、Penguin Clubというタイトルで人生の転機に日々思うことをブログに綴っておりましたが、その後、しばらく中断しておりました。本日から、Penguin Club 2ということで、気持ちも新たに、あらためて日々の雑感を文章にして行こうと思い立ちました。ブログツールは、いろいろと使いにくい点もありますが、以前からGoogleのBloggerを使用しており、今回もBloggerにこだわることにしました。中断している間に、ブログやSNS環境もどんどん進化しており、携帯からのpostや動画の貼り付け等も格段に便利になっていますので、いろいろと試して行こうと思います。

それでは、本日はブログ再開のお知らせまで、ということで、あらためてよろしくお願い致します。